−きか(ま)(kika7)−−
・気が回る(きがまわる) 1.色々と推測する。僻(ひが)んで悪く考える。 類:●邪推する 2.細かなところに気が付く。注意が行き届く。 類:●気が利く●気が通る
・気が短い(きがみじかい) 短気である。 類:●せっかち
・気が滅入る(きがめいる) 考え込んで憂鬱(ゆううつ)な気分になる。 類:●意気消沈 例:「暗い世相に気が滅入る」
・気が揉める(きがもめる) 心配で気持ちが落ち着かない。もどかしくいらいらする。 類:●やきもきする 用例:古今集遠鏡−五「来ぬ人がもしや来もせうかと待たれてきがもめる」 用例の出典:古今和歌集遠鏡(こきんしゅうとおかがみ) 「古今集」の注釈書。6巻。本居宣長著。寛政6年(1794)成立、同9年(1797)および文化13年(1816)刊。真名序、長歌を除いて口語訳したもの。「古今集遠鏡」。 人物:本居宣長(もとおりのりなが) 江戸中期の国学者、語学者。伊勢国(三重県)の人。1730〜1801。通称、弥四郎。号は鈴屋(すずのや)。初め医学を修業したが、契沖の書に啓発されて古典の学に志し、「源氏物語」などを研究した。賀茂真淵に会ってから古道研究の素志を固め、「古事記」の研究に着手し、「古事記伝」を完成した。彼の家学は、子春庭、養子大平に継承された。著は他に「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「玉勝間」「うひ山ぶみ」など。 蛇足:命日は長月(9月)29日。西暦では11月5日。