−きく(kiku)−
・木草も物言う(きくさもものいう) ものを言うはずのない木や草が喋る。秘密が漏れたり、世間に知られるはずのないことが噂になって流れたりすることの喩え。また、隠し事はできないものだということ。
・規矩準縄(きくじゅんじょう) 物の標準となるもの。法則、手本、決まり、などの意味で使う。 類:●規矩縄墨●規則縄墨 出典:「孟子−離婁・上」「聖人既竭目力焉、継之以規矩準縄」 ★「規」は円を描く器、ぶんまわし。「矩」は方を描く器、さしがね。「準」は平をはかる器、みずもり。「縄」は直をはかる器、すみなわ<国語大辞典(小)>
・聞くと見るとは大違い(きくとみるとはおおちがい) 人から聞いたのと、自分の目で実際に見たのとでは大きな相違がある。多く、実際のものが評判倒れであったときに言う。 類:●聞いて極楽見て地獄●聞いて千金見て一毛
・菊の水(きくのみず) 酒のこと。 類:●菊水●亡憂の物 参考:「菊水」は、中国、河南省内郷県にある白河の支流。この川の崖の上に咲く菊から滴(したた)り落ちた露を飲んだ者は長生きしたと伝えられる。
・聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥(きくはいっときのはじ、きかぬはまつだいのはじ)[=一旦の〜・当座の〜]・[=一生の恥] 知らない事を聞くのは、そのときは恥ずかしい思いをするが、聞かずに知らないままに過ごせば、生涯恥ずかしい思いをし続けなければならないということ。 類:●問うは一旦の恥、問わぬは末代の恥●知らざるは人に問え●下問を恥じず
・聞く耳持たぬ(きくみみもたぬ) 他人の言うことを聞くつもりがない。相手の発言を封じる言葉として用いる。