−きみ(kimi)−
・気味が好い(きみがよい・いい) 1.好い気持ちである。気持ちが好い。快(こころよ)い。2.胸が透(す)くようである。好ましくない人が災難に会ったり失敗した時など、意地悪く喜ぶ場合に用いる。 類:●好い気味
・気味が悪い(きみがわるい・わりい) 1.一般的に、気持ちが良くない。気分が良くない。 用例:虎寛本狂言・悪太郎「アア、呑み足らいで気味が悪い」 2.なんとなく恐ろしい感じである。不安な気持ちがするようである。 類:●薄気味悪い 用例:黄・江戸生艶気樺焼−下「夜がふけてはきみがわるいから」 用例の出典:悪太郎(あくたろう) 狂言。各流。乱暴者の悪太郎が、酔って寝ているうちに、伯父に坊主にされ、出家の覚悟を決めて、来あわせた僧と念仏を唱(とな)える。類曲に「悪坊」がある。
・君君たらずと雖も、臣は臣たらざる可からず(きみきみたらずといえども、しんはしんたらざるべからず) 君主が君主としての徳がなくても、臣下というものは、飽(あ)くまで臣下としての道を守り、忠義を尽くさなければならないという儒教の教え。君主や主(あるじ)に仕(つか)える者は、「忠義」を尽くすべきだということ。 出典:「孝経−序」「君雖不君、臣不可以不臣、父雖不父、子不可以不子」
・気脈を通じる(きみゃくをつうじる) 1.共通の目的や利益などのために、密かに相互間の連絡を取り合う。意志を通じる。2.共謀して何かを行なう。