−きて(kite)−
・気で気を病む(きできをもむ) 必要もないことに悩んで自ら苦しむこと。
・気で食う(きでくう)[=気を食う] 自分で自分の心を抑える。気を持ち直して事に当たる。また、堪(こら)える。 用例:雑俳・柳多留−二「尼に成る場を気でくって嫁に成」
・木でした茶臼(きでしたちゃうす) 茶臼は、茶を挽くための石臼のこと。 1.良かれと思って、木(=気)でやったことで、悪気ではなかったのだよということ。 例:「いかぬ事とて木でした茶臼」 2.木臼では抹茶は挽(ひ)けないことから、形だけは似ているが役に立たない物の喩え。
・木で鼻を扱くる(きではなをこくる)[=括(くく)る]
・奇天烈(きてれつ) 非常に奇妙な様子である。非常に不思議な様子である。また、珍妙な様子である。 用例:滑・八笑人−初「ヤきてれつきてれつ妙計妙計」 ★「奇妙きてれつ」と重ねて、「奇妙」の意を強調することが多い<国語大辞典(小)> ★「奇天烈」と当て字<広辞苑第四版(岩)>
・機転が利く(きてんがきく) 状況に応じて、咄嗟(とっさ)にその場に相応(ふさわ)しい行動をする。