−きわ(kiwa)−
・際立つ(きわだつ) 1.他のものとの区別が著しく、はっきりしている。 類:●引き立つ●目立つ 例:「際立った違いがない」 2.良さが顕著である。 類:●水際立つ 例:「業界では際立った存在だ」
・際疾い(きわどい) 1.甚(はなは)だしい。極端である。苛酷である。 用例:愚管抄−四「腹悪しく、よろづにきはどき人なりけるが」 2.もう少し事態が進んだら危険である。または、大変な事態になるすれすれの状況である。 用例:雑俳・歌羅衣「出に拝む神揚げ幕できわどひ間」 3.もう少しで卑猥(ひわい)になりそうな、限度ぎりぎりの表現である。 例:「彼は際疾い話ばかりする」
・極め付き(きわめつき・きわめづき) 1.物の価値や、人の力量・資格などについて、保証するに足りるという定評があること。また、武芸や技芸などで、一定の資格を得た人。 類:●折り紙付き 例:「極め付きの悪党」 2.歌舞伎の代表的な役柄で、その役者の芸が優れていて、他に比類する者がいないこと。また、その役者。
・際物(きわもの) 1.入り用になる季節の間際に売り出す品物。その時を逃(のが)すと無用になるもの。 ★正月の門松や三月のひな人形などの類(たぐい)。 2.一時的な流行を当て込んで売り出される商品。 例:「万博に便乗した際物のマスコット人形」 3.実際に起こった事件や流行のものを取材して、脚色し、すぐさま出される戯曲や小説、映画など。