−きや(kiya)−
・客足(きゃくあし) 商店、興行場などに客が来ること。客の集まり具合い。 例:「客足を引く」「客足が遠のく」
・隔生即忘(きゃくしょうそくもう・そくぼう)[=則忘] 普通一般の人は、この世に生まれ変わるときには、前世のことを全て忘れ去っているということ。
・客と白鷺は立ったが見事(きゃくとしらさぎはたったがみごと) 客はあまり長居せずに、早めに席を立つのが良い。立った姿が美しい白鷺と、客が席を立つ事を掛けた言葉。 類:●客と剃刀は立つのが良い
・客発句に亭主脇(きゃくほっくにていしゅわき)[=客人〜] 連歌や連俳では客に発句を作らせ、主人は脇句を付けて、客に花を持たせるものだということ。また、主人側が客に花を持たせること一般を喩えても言う。
・気休め(きやすめ)・気安め 1.一時的な安心。一時的な満足。 例:「気休めに煙草を吸った」 2.その場だけ安心させるために言う当てにならない言葉やそのような動作。 例:「気休めは言うな」
・脚下照顧(きゃっかしょうこ) 禅宗の「脚下を照顧せよ」を省略した言葉。 1.足下(あしもと)を照らし、己の心を顧みよ。真理を外に求めずに、自分の内側に求めなさいということ。 類:●照顧脚下 2.履物を揃えなさいという意味で、禅寺などの玄関に掲げられる。 類:●看脚下 出典:臨済録(りんざいろく) 中国唐代の禅書。1巻。臨済宗の開祖、臨済義玄の法語を弟子の三聖慧然が集録したもの。 「無位の真人」のくだりは有名。正しくは「鎮州臨済慧照禅師語録(ちんしゅうりんざいえしょうぜんじごろく)」。
・脚光を浴びる(きゃっこうをあびる) 舞台に立つこと。また、転じて、広く世間から注目されること。社会の注目の的になること。
・ぎゃふんと言わせる(ぎゃふんといわせる) 1.こちらの言い分に、一言も抗弁できないようにさせる。完全に言い負かす。 類:●ぎょふんと言わせる ★「ぎゃふん」は、二つの感動詞「ぎゃ」と「ふん」である。「ぎゃ」は驚き叫ぶさまを意味し、「ふん」は「ふむ」と同じ承諾を意味する<語源由来辞典> 2.勢いを挫(くじ)く。また、思い知らせる。 類:●目に物見せる 例:「天狗になっているあいつにぎゃふんと言わせてやる」 ★1970年代後期から80年代前期の、少年雑誌により一般化したという。