−きよ(か)(kiyo2)−
・虚虚実実(きょきょじつじつ) 相手の防備の虚を突いたり、備えが充実しているところを避けたりすること。計略や秘術を尽くして戦うこと。 類:●虚実 例:「虚々実々を尽くして戦う」 ★「虚」は備えのすき、「実」は堅い備えの意<国語大辞典(小)>
・虚器を擁す(きょきをようす) 実権を伴わない名ばかりの地位にあるので、自分の意志を働かせることができないこと。他人から自由に操られ、制御されること。
・玉案下(ぎょくあんか) [玉案]は珠玉で飾った机や台。転じて、机の美称。手紙の脇付けの文句。 類:●机下(きか)
・局外中立(きょくがいちゅうりつ) 交戦国のどちらとも関係を持たず、中立の立場を守ること。争いや対立がある場合、そのどちらの側にも立たない態度。
・曲学阿世(きょくがくあせい) 「曲学」は、真理を曲解した学問。真実を無視し、学問を歪(ゆが)めること。曲学を以って情勢や権力者に媚び諂(へつら)い、人気を得るような言動をすること。 類:●御用学者 出典:「史記−儒林伝」「轅固曰、公孫子務正学以言無曲学以阿世」
・玉砕(ぎょくさい) 1.玉のように美しく砕け散ること。 類:●玉となって砕くとも瓦となって全からじ 反:■瓦全(がぜん) 出典:「北斉書−元景安伝」「大丈夫寧可玉砕、何能瓦全」 2.己の名誉や忠節心を守って潔(いさぎよ)く死ぬこと。
・旭日昇天の勢い(きょくじつしょうてんのいきおい) 朝日が天に昇るように勢いが盛んなこと。 類:●飛ぶ鳥を落とす勢い
・玉巵当無し(ぎょくしとうなし) 1.立派な宝玉でできた杯(さかずき)なのに底がないということ。君主が、臣下の進言を無闇に他人に漏らしてしまうことの喩え。 出典:「韓非子−外儲説・右上」「為人主、而漏泄其群臣之語、譬猶玉巵之無当」 人君たる者が、臣下の進言を人に漏らすのは、例えば、玉杯に底のないようなものです。 2.見掛けは立派でも、致命的な欠陥があって役に立たないことの喩え。 類:●玉の巵の底無きが如し ★「徒然草−三段」「万にいみじくとも、色好まざらん男は、いとさうざうしくて、玉の巵の当無き心地ぞすべき」もこの語に基づく。
・玉石倶に焚く(ぎょくせきともにたく)[=焦がる] 良いものも悪いものも共に滅びる。 類:●玉石同砕(ぎょくせきどうさい) 出典:「書経−胤征」「火炎抖岡、玉石倶焚」
・玉石混淆(ぎょくせきこんこう) 優れたものと詰まらないものとが混ざり合っていること、また、良いものと悪いものを混同すること。 出典:「抱朴子−尚博」「以磋切之至言為ガイ[馬+矣]拙、以虚華之小弁為ケン[女+幵]巧、真偽顛倒、玉石混淆」 出典:抱朴子(ほうぼくし) 中国の道家書。8巻。内編20編、外編52編。東晋の葛洪(かっこう=号抱朴子)撰。建武元年(317)成立。狭義には内編のみを指し、不老長生の仙術と具体的な理論を論じ、合わせて経典や戒律・禁忌などを記す。外編は儒教的政治論で、時政の得失、人事の善悪などを論述。
・跼天蹐地(きょくてんせきち) 天に跼(せぐく)まり、地に蹐(ぬきあし)するという意味で、高い天の下にも背を屈め、固い地上にもそっと忍び足で歩くこと。非常に慎み恐れる様子、また、肩身が狭く世を恐れ憚(はばか)って行動すること。 類:●跼蹐 出典:「詩経−小雅・正月」「謂天蓋高、不敢不局、謂地蓋厚、不敢不蹐」
・曲突徙薪(きょくとつししん) 煙突を外側へ曲げ、薪(まき)を脇へ移して、火災を予防すること。 1.禍(わざわい)を未然に防ぐことの喩え。 類:●桑土綢繆 2.兎角(とかく)人は先を見通すことができず、注意されても聞く耳を持たないものであるということ。 出典:「漢書−霍光伝」「曲突徙薪、亡恩沢」 寓話:旅人がある家の前を通ったとき、その家の竈(かまど)の煙突がまっすぐになっていて、傍(かたわ)らに薪が積んであったので、曲がった煙突にして薪を遠くに移した方が良いと忠告した。ところが、主人はそのまま放っておいたので、間もなく火事になってしまった。
・玉斧を乞う(ぎょくふをこう) 「玉」は美称。添削することを斧で削ることに喩えて言ったもの。相手を敬って、その人に詩文の添削を願い出ること。
・玉楼(ぎょくろう) 文人や墨客が死後に行くという、あの世にある楼閣。 類:●白玉楼
・挙国一致(きょこくいっち) ある目的のために国民全体が心を一つにし、同一の態度を取ること。