−きよ(さ)(kiyo3)−
・虚実皮膜(きょじつひまく) 芸術は、虚構と事実との微妙な間にあるとする考え方。 ★近松門左衛門の芸術論で、穂積以貫の「難波土産−発端」に紹介され、日本文芸史における虚構論の先駆とされる<国語大辞典(小)> 出典:難波土産(なにわみやげ) 浄瑠璃に関する評釈書。穂積以貫(いかん)、もしくは三木平右衛門。元文3年(1738)。5巻。人形浄瑠璃を書く際の文章の心得や作劇法など。この中に有名な「虚実皮膜論」(「芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるもの也」)なども含まれ、近松の芸論を伝える唯一の貴重な資料となっている<近松門左衛門でござーい!>より抜粋
・虚心坦懐(きょしんたんかい) 心に蟠(わだかま)りがなく、気持ちがさっぱりしている様子。 類:●虚心平気
・巨星落つ(きょせいおつ) 大きな業績を残した偉大な人物が死ぬこと。哀惜の念を込めていう表現。 類:●将星隕つ
・挙世混濁して清士見わる(きょせいこんだくしてせいしあらわる) 世の中が濁り切ったとき、逆に、清廉な人物が光り出すものである。 類:●年寒くして松柏の凋むに後るるを知る 出典:「史記−伯夷列伝」「挙世混濁、清士乃見」
・虚勢を張る(きょせいをはる) 実力もないくせに、力がある振りをして威張ること。 類:●擬勢を張る●空威張り
・挙措を失う(きょそをうしなう)[=失(しっ)す] 取り乱した行動や、不穏当な行動を取る。