−きゆう(さ)(kiyuu3)−
・朽索六馬を馭す(きゅうさくろくばをぎょす) 腐った縄で六馬を操るように、極めて困難で危険なこと。 出典:「書経−五子之歌」「予臨兆民、懍乎若朽索之馭六馬」
・牛山の木(ぎゅうざんのき) 牛山に生えていた木。嘗(かつ)て具(そな)えていた立派な性質の喩え。人は、生まれながらにして善人であるということの喩え。 出典:「孟子−告子・上」「孟子曰、牛山之木嘗美矣、以其郊於大国也、斧斤伐之」 ★孟子が性善説を言い表わすのに使った表現。
・九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
・休止符を打つ(きゅうしふをうつ) ものごとに一段落を付けること。
・鳩車竹馬の友(きゅうしゃちくばのとも) 一緒に鳩車を引いたり、竹馬(たけうま)に乗ったりして遊んだ幼い時からの友だちのこと。 類:●竹馬の友
・鳩首(きゅうしゅ) 「鳩」は集めるの意味で、人々が集まって額を付け合うようにして、相談をすること。 例:「鳩首密議」「鳩首協議」
・鳩首凝議(きゅうしゅぎょうぎ) 首を鳩(きゅう)して=集めて、ひそひそと話し合うという意味で、顔を付き合わせるようにして熱心に相談している様子。 類:●鳩首密議●鳩首協議
・牛首を懸けて馬肉を売る(ぎゅうしゅをかけてばにくをうる) 看板に良いものを示しておいて、実は悪いものを売ること。見掛けは立派だが内容がこれに伴っていない建物や人のことを喩えて言う。 類:●羊頭をかけて狗肉(くにく)を売る●玉を衒いて石を賈る 出典:「晏氏春秋−内篇雑・下」「晏子対曰、君使服之於内、而禁之於外、猶懸牛首于門、而売馬肉於内也」
・旧情を温める(きゅうじょうをあたためる)[=旧交を〜] 途絶えていた昔の交際を再び始める。 類:●久闊を叙する
・牛耳る(ぎゅうじる) 団体や党派などの中心人物となって、自分の思い通りに動かす。 類:●牛耳を執る 例:「会社を牛耳る」 ★「牛耳(ぎゅうじ)」の動詞化<国語大辞典(小)>
・牛耳を執る(ぎゅうじをとる)
・九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく) 高い築山を築くときに、最後のたった簣(もっこ)一杯の土が足りないだけでも完成しないという意味で、長い間の努力も最後のほんのちょっとの手違いから失敗に終わってしまうこと。 出典:「書経−周書・旅娉(リョゴウ)」「不矜細行終累大徳、為山九仞、功虧一簣」
・窮すれば通ず(きゅうすればつうず)
・窮すれば濫す(きゅうすればらんす) 貧乏すると、どんな人でも、生活に追われて堕落する。 類:●貧すれば鈍(どん)する
・九層の台は累土より起こる(きゅうそうのうてなはるいどよりおこる) 幾層もある高層の建築物も、僅(わず)かな土を積み上げるところから始まるものであるということ。 類:●塵も積もれば山となる●積土山を成す 出典:「老子−六四」「合抱之木、生於亳末、九層之台、起於累土」 ★「九層」は、九つの層というよりもむしろ、何層も積み上がったということで、高層であることの喩え。
・窮鼠噛狸(きゅうそごうり) 《四熟》 追い詰められた鼠は狸(=野猫のこと)にも噛み付く。弱い者でも窮地に追い詰められて必死になれば、思いも寄らない力を発揮して、強い者に手向かうこともあるという喩え。 類:●窮鼠猫を噛む 出典:「塩鉄論−詔聖」「死不再生、窮鼠噛狸、匹夫奔万乗、舍人折弓、陳勝呉広是也」
・窮措大(きゅうそだい) 「措大」は大事を挙措することから転じて、学者、書生のこと。貧乏な学者・書生を指す言葉。
・窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)