−こか(koka)−
・子飼い(こがい) 1.鳥やけものなどを子の時から飼い育てること。 用例:枕−二九「こころときめきするもの、雀の子がひ」 2.子供のときから雇い入れて養い育てること。また、そのようにして育てられた人。江戸時代、10歳前後から奉公した商家の雇人や職人の弟子をそう呼んだ。 用例:浄・重井筒−中「十のとしからこがひにて」 3.途中からでなく、初歩の段階から大切に教育すること。また、そのようにして育て上げられた人。「子飼いの弟子」
・湖海の士(こかいのし) 民間にあって雄大な気性を持っている人物。
・木陰に臥す者は枝を手折らず(こかげにふすものはえだをたおらず) 情けを掛けてくれた人に対しては、害を加えないのが人情である。 出典:「韓詩外伝−二」「食其食者不毀其器、陰其樹者不折其枝」
・小刀が利く(こがたながきく) ものごとに小器用である。技巧や修辞法などが巧みである。また、小細工が巧いということ。 類:●小技が利く
・小刀細工ではいかぬ(こがたなざいくではいかぬ) 小刀細工で作った細々(こまごま)した細工物では駄目だという意味から転じて、小手先の器用さでその場を誤魔化そうとしても無理であるということ。
・黄金心中(こがねしんじゅう) この上なく尊(とうと)く誠実な心。また、そうした心を持つ人。
・黄金と侍は朽ちても朽ちぬ(こがねとさむらいはくちてもくちぬ) 金(きん)がその輝きを失わないように、武士の誉(ほま)れの名も永く朽ちない。 類:●侍と黄金は朽ちても朽ちぬ
・黄金の釜を掘り出したよう(こがねのかまをほりだしたよう) 思い掛けない幸いを得ること。 故事:中国の二十四孝の一人である郭巨(かくきょ)が貧乏であったため、母を養うのに、自分の子を土中に埋めて口減らしをしようと地面を掘ったところ、黄金の釜を得た。
・黄金の銭(こがねのぜに) 「撫子(なでしこ)」の異名。
・黄金の蔓(こがねのつる) 金銭を得るための手蔓や手段。 類:●金蔓
・黄金の波(こがねのなみ) 1.陽光を受けてきらきらと黄金色に輝いている波。 類:●金波 2.稲が黄色く実った田が一面に広がり、稲穂が風に揺れる様子を波に見立てて言う。
・黄金日車(こがねひぐるま) 与謝野寛の造語で、「向日葵(ひまわり)」のこと。
・呉下の阿蒙(ごかのあもう)
・木枯らしの身(こがらしのみ) 木枯らしに吹かれる身という意味で、侘(わび)しい生涯を送る身のこと。
・焦がれ死に(こがれじに) 1.焼け焦げて死ぬこと。2.ある人を激しく恋い焦がれるあまりに、死ぬこと。
・五顔六色(ごがんろくしょく) 《四熟》 五つや六つの顔色(=色彩)。景色や物などが、色取り取りな様子。また、変化が多様である様子。