−ここ(koko)−
・虎口の讒言(ここうのざんげん) 窮地に陥(おちい)れられるような告げ口や、謗(そし)りごと。 参考:虎口(ここう) 虎の口のことで、非常に危険な場所や状態の喩え。
・股肱の臣(ここうのしん) 一番頼みとする部下。補佐として頼りになる臣下。 類:●股掌(こしょう)の臣●腹心●右腕●懐刀 出典:「春秋左氏伝」 参考:股肱(ここう) 腿(もも)と肘(ひじ)のことで、なくてはならないもののこと。転じて、一番頼りになる部下のこと。 ★語源は、「書経−益稷」の「舜曰、臣作朕股肱耳目」による。
・虎口を逃れて竜穴に入る(ここうをのがれてりゅうけつにいる) 虎の前から逃げたのは良いが、今度は竜の穴に入り込む。災難が次々に来ること。 類:●一難去ってまた一難●前門の虎後門の狼
・五合無菜(ごごうぶさい) 一日五合の扶持(ふち)米だけで、野菜も買えない身分。薄給の身分。
・糊口を凌ぐ(ここうをしのぐ) やっとのことで暮らしを立てていく。貧しく生活していく。 類:●口を糊す●露命を繋ぐ●一箪の食一瓢の飲●手鍋を提げる
・ここで逢ったが百年目(ここであったがひゃくねんめ) 巡り会うことが最後となるかもしれない機会。一生のうち最初で最後の機会。捜していた相手にやっと巡り会ったこの機会を逃がしたくない時に言う言葉。
・小言幸兵衛(こごとこうべえ) 1.落語の一つ。小言を言うのを生き甲斐にしている家主が、家を借りに来た人々に様々な理由を付けて断わる話。「搗屋幸兵衛」「道行幸兵衛」「借家借り」などとも。2.転じて、口喧しい人を指して言う。
・ここばかりに日は照らぬ(ここばかりにひはてらぬ) 太陽はどこにでも照っているということで、ここだけが働いたり生活したりする場所ではない。この場所だけに良いことがある訳ではない。人間、どこへいっても生活してゆけるものである。 類:●お天道様と米の飯はどこへ行っても付いて回る ★他へ移る時の捨て台詞(ぜりふ)に使うこともある。
・ここまでおいで、甘酒進じょ(ここまでおいで、あまざけしんじょ)[=ござれ〜]・[=飲まそ] 歩行を始めた幼児に、母親などが少し離れて歩かせようとして呼ぶ言葉。また、来られるものなら来て見ろという気持ちで、相手をからかっても使う。 類:●ここまでおいで ★「進じょ」は「進ぜう」の変化<国語大辞典(小)>