−こころ(を)(kokorowo)−
・心を入れ替える(こころをいれかえる) 今までのことを反省し、考えや態度を改める。
・心を奪う(こころをうばう) 人の心をひきつける。魅了する。
・心を鬼にする(こころをおににする) 気の毒に思いながら、その人のためを思ってやむなく厳しくする。
・心を砕く(こころをくだき) 1.気を揉む。心配する。2.気を配る。苦心する。真心を尽くす。 類:●気を砕く
・心を以て心に伝う(こころをもってこころにつたう) 「以心伝心」の訓読み。 出典:「伝燈録」
・心を許す(こころをゆるす) 1.心の緊張を弛(ゆる)めて、人に打ち解ける。納得する。特に、愛情を受け入れる。 用例:万葉−六一九「まそ鏡磨ぎし情乎(こころヲ)縦(ゆるし)てしその日の極み」 2.心の緊張を弛(ゆる)めて、必要な注意を怠(おこた)る。気を許す。 類:●油断する 用例:源氏−夕霧「たはやすく心ゆるされぬことはあらじ」 3.心に任せて縦(ほしいまま)にする。 用例:読・雨月物語−青頭巾「心放(ユル)せば妖魔となり」 用例の出典:雨月物語(うげつものがたり) 江戸中期の読本。5巻。上田秋成作。正称「近古奇談雨月物語」。安永5年(1776)。「剪灯新話(せんとうしんわ)」など中国小説の翻案が多い怪異小説集。「白峰」「浅茅が宿」など9編を収める。