−ここ(を)(kokowo)−
・ここを最後 死力を尽くして戦うべき最後の場。ここが瀬戸際だと思って死力を尽くすこと。 用例:平家−八「ここを最後と攻め戦ふ」
・ここを先途(ここをせんど)[=先(せん)] ここが、勝敗や運命などを左右する極めて大事な場面である。 用例:謡曲・夜討曾我「われら兄弟討たんとて<略>ここを先途と見えたるぞや」
・ここを踏んだら彼所が上がる(ここをふんだらあちらがあがる) あれこれ互いに影響し合う。また、一方が良ければ一方が悪く、ものごとは中々全てが巧くゆくという訳にいかないこと。 類:●あちらを立てればこちらが立たず