−こめ(kome)−
・米食い虫(こめくいむし) 1.「穀象虫(こくぞうむし)」の異名。 類:●米の虫 2.役に立たない者や居候(いそうろう)などを嘲(あざけ)って言う。 類:●穀潰し●米の虫
・米食った犬が叩かれずに糠食った犬が叩かれる(こめくったいぬがたたかれずにぬかくったいぬがたたかれる) 大悪人や主犯は捕まらずに、小物や従犯だけが罰を受けることの喩え。 類:●皿嘗(な)めた猫が利を負う
・米搗き飛蝗(こめつきばった) 1.精霊飛蝗(しょうりょうばった)の異名。 ★後脚をそろえて持つと、米を搗くような動作をするからいう<広辞苑第四版(岩)> 2.米を搗いているように見えることから、比喩的に、ぺこぺこと頭を下げて、人に諂(へつら)う者。嘲(あざけ)って言う。 類:●太鼓持ち●阿附迎合
・米糠三合あるならば入り婿すな(こめぬかさんごうあるならばいりむこすな) →小糠三合あるならば入り婿すな
・米の虫(こめのむし) 1.「穀象虫(こくぞうむし)」の異名。 類:●米食い虫 2.米を主食とするところから人の喩え。時に、役に立たない者や居候(いそうろう)などを嘲(あざけ)って言う。 類:●米食い虫
・米の飯(こめのめし・いい) 1.米を炊(た)いた飯。 類:●米飯(べいはん) 2.何度接しても飽きがこないものの喩え。 類:●いつも月夜に米の飯
・米の飯と天道様は何処へ行っても付いて回る(こめのめしとてんとうさまはどこへいってもついてまわる) どんな所にも陽の光が当たるように、人間はどんな苦境にあっても食っていけるものであるということ。 類:●ここばかりに日は照らぬ
・米櫃を潤す(こめびつをうるおす) 米櫃に米を満たすという意味で、利益を得ることや金を儲けること。
・御免なさい(ごめんなさい) 許しを請うときに言う言葉。 1.相手に許可を求める気持ちで言う言葉。 例:「ご免なさい、醤油を取って貰っても良いですか」 2.他家を訪問した時の呼び掛けの言葉。また、辞去するときに言う言葉。 類:●御免ください 3.特に、人込みに分け入ったり、それを掻き分けて進む時の言葉。 類:●御免なすって 4.過ちや非礼を詫びる時に言う言葉。 ★近親者や子供に対して使うことが多い。形式ばらない素直な気持ちを表わせる。半面、馴れ馴れしく聞こえてしまうことがあるので、公の場では「申し訳ありません」を使う方が無難。 参考:済みません・申し訳ない
5.嫌だと拒否する言葉。 例:「御免なさい(お請けできません)」
・御免を蒙る(ごめんをこうむる・こうぶる) 1.相手の許しを得る。2.官許を得て、相撲を興行する。木戸には「蒙御免」の三字を大書した札を立てるのが通例であった。3.相手の許しを得て退出する。失礼する。4.「…は御免蒙る」の形で、…は嫌である。…は断る。 例:「そんな会合なら御免蒙りたい」