−この(kono)−
・この上ない(このうえない) これより勝るものはない。これ以上のことはない。最上である。 類:●こよなし 例:「この上ない幸せ」、「寒いことこの上なし」
・子の心親知らず(このこころおやしらず) 1.親は我が子をいつまでも幼いままに見てしまうので、年々成長している子供の気持ちがなかなか理解できないということ。 反:■親の心子知らず 2.子供が親のためを思って努力しているのに、親の方は、ただ子供を無思慮だと思い込んでいること。 反:■親の思うほど子は思わぬ
・木の葉を隠すなら森の中(このはをかくすならもりのなか) ある物を隠したいと思うなら、同じ物がたくさんあるところに隠せば見付け難いということ。 参考:「ブラウン神父の童心−折れた剣」 「賢い人は葉をどこへ隠す? 森の中だ。森がない時は、自分で森を作る。一枚の枯れ葉を隠したいと願う者は、枯れ葉の林をこしらえあげるだろう。死体を隠したいと思う者は、死体の山をこしらえてそれを隠すだろう」 出典:ブラウン神父の童心(どうしん) 推理小説(短編集)。G・K・チェスタトン。1911年。ブラウン神父は、頭に大きな黒い僧帽、手には蝙蝠傘、ずんぐりとした小柄な体と、無邪気な顔の持ち主。外見から侮られることの多い彼が、遭遇する数々の事件に隠された巧妙で奇想天外なトリックを、独特の人間の心理を深く考察する推理で次々と解き明かす。