−こさ(kosa)−
・小細工(こざいく) 1.手先ですえう細々(こまごま)した細工仕事。ちょっとした手先の仕事。2.一時凌(しの)ぎの効果しかない方策や手段。すぐにばれてしまうような策略。 類:●姑息な手段 例:「下手な小細工を弄(ろう)する」
・小賢しい(こざかしい) 1.差し出がましく利口ぶっている。 類:●生意気である●こましゃくれている 用例:十訓抄−七「従者のこざかしくさし過ぎたるは、いと見ぐるしき事也」 2.狡(ずる)くて小才が利く。浅薄な抜けめのなさがある。卑劣なずるさを身に付けている。 類:●悪賢い 用例:史記抄−一九「こさかしい、ぬすびとげなる下部をば」 3.すばしこい。活気がある。 用例の出典:十訓抄(じっきんしょう) 鎌倉時代の説話集。3巻。六波羅二左衛門入道編。建長4年(1252)成立。10綱の徳目を主題にたて、和漢の教訓的説話を各綱の例話として編成した幼少年用の啓蒙書。
・御座を直す(ござをなおす) 若衆などが寝室や居室などで主君の身の廻りの世話をすること。また、主君の御伽(おとぎ)をすること。