−こし(ん)(kosin)−
・古人の糟魄(こじんのそうはく)[=糟粕] 昔の聖人の搾(しぼ)り滓(かす)である。 1.昔の聖賢が書いた書物の喩え。 出典:「荘子−天道篇」「曰、然則君之所読者、古人之糟魄已夫」 斉の桓公と車輪作りとの寓話。車輪作りの技は自分の手で学び取るもので、親から子へ教えられるようなものではない。同様に、聖人の本質も言語や文章で伝えることのできるものではないものだから、書物などは滓である。 2.学問や書物を軽蔑して、或いは否定して言う。また、昔の人の言い古された説についても言う。
・己心の弥陀(こしんのみだ) 弥陀は極楽浄土にあるのではなくて、自分の心の中にあるということ。 類:●唯心の弥陀