−こた(kota)−
・御大層らしい(ごたいそうらしい) 酷(ひど)く威張った様子である。もったいぶった様子である。 例:「御大層らしい挨拶」
・御大層をまける(ごたいそうをまける) 大変に大袈裟な言葉を吐くという意味から、自分の立場も顧みずに大きなことを言ったりすること。 類:●大言壮語する●大風呂敷を広げる●大口をたたく●骨箱(こつばこ)を叩く●頤(おとがい)を叩く
・五体満足(ごたいまんぞく) 「五体]とは、身体の五つの部分で、筋・脈・肉・骨・毛皮のこと(一説に、頭・頸・胸・手・足・または頭と両手・両足とも)。身体の部位が欠けることなく備わっている。健康体である。 類:●相好具足 例:「五体満足で生まれてくれさえすれば良い」
・誇大妄想(こだいもうそう) 自分の地位や能力を、実際よりも過大に評価して、事実であるように思い込むこと。自信に満ちた躁病患者に多く見られる。
・五体を投ぐ(ごたいをなぐ) 体全体(筋・肉・骨・皮・脈)を投げ出すという意味から、身体を打ち捨てるようにして、苦しみ悲しむ様子。 類:●のたうつ
・堪えられない(こたえられない) 1.耐えることができない。我慢ならない。 用例:浮・好色貝合−上「こたへられぬくるしさなれば」 2.耐えられないほどよい。たまらなくよい。この上なくよい。 用例:合巻・茶番狂言初音待「かくすことといふものは面白いものだ。こたへられねへ」 類:●堪(たま)らない 用例の出典:茶番狂言初音待(ちゃばんきょうげんはつねまち??) 合巻(ごうかん)本。・・・調査中。
・御託を並べる(ごたくをならべる) 自分勝手なことを偉そうに言う。または、詰まらないことをくどくどと言い立てる。 ★「ごたく」は、「御託宣」の「宣」を略した言葉。
・炬燵兵法(こたつびょうほう) 炬燵に当たりながら兵法を習うこと。実際に通用しない空論のたとえ。 類:●炬燵水練●畳の上の水練●畳みの上の陣立て●鞍掛け馬の稽古●畑の水泳ぎ
・御多分に漏れず(ごたぶんにもれず) 他の大部分の人と同様に。例外ではなく。 例:「御多分に洩れず成績は今一つだ」 用例:人情・春色梅美婦禰−五「鳥渡(ちょっと)一口気をつけの後は、内店の拾匁とするとも何様(どう)とも、何(いづ)れ御多分に洩れやすめへ」 用例の出典:春色梅美婦禰(しゅんしょくうめみぶね) 人情本。為永春水。天保12年(1841)。「春色梅児誉美」の続編、最終編。江戸深川の花柳界を背景に描いた写実的風俗小説。
・木霊もひかず(こだまもひかず) 山彦(やまびこ)が答える間もなくという意味で、少しの間も置かず直(す)ぐに。 類:●間髪を容(い)れず