−こと(を)(kotowo)−
・事を荒立てる(ことをあらだてる) ものごとを更に縺(もつ)れさせて面倒にする。内輪(うちわ)のごたごたを表沙汰にする。
・事を欠く(ことをかく) 1.必要なものがなくて、不自由する。 類:●不足する●事欠く 用例:虎明本狂言・武悪「扇にさへ事をかかせらるるよな」 2.「〜するに事を欠いて」の形で、他に適当な方法がありそうなものなのに、選りに選ってそのようなことをする。 類:●事欠く 用例:吾輩は猫である「言い草に事を欠いて、まあどうでしょう、失礼じゃありませんか」 ★非難の意を込めていう場合が多い<国語大辞典(小)>
・事を構える(ことをかまえる) 1.用事を足(た)す。事を行なう。2.好んで事件を起こそうとする。事を荒立てたがる。 類:●事を好む
・事を好む(ことをこのむ) 1.風変わりなことを好む性格である。物好きだ。2.平穏であることを喜ばず、重大な事件や変革が起こるのを待ち望む。 類:●事を荒立てる
・事を左右に寄す(ことをさゆうによす・さうに〜)・[=両端(りょうたん)に〜] 他の事に託(かこつ)けて、あれこれ言い逃れをする。どっちつかずの態度を取る。
・後度を突く(ごどをつく) 念のため問い質(ただ)す。確かめる。 類:●駄目を押す●念を押す 用例:浄・傾城反魂香「其の女房は何者と後度をつかるる」  ★「後度」は、後日、後(のち)のこと。
・言を食む(ことをはむ) 口約束していたことに背(そむ)く。約束を違(たが)える。 類:●食言(しょくげん)する
・事を分ける(ことわわける) 説明のために筋道を立てる。理由などを筋道を立てて丁寧に説明する。 類:●理を分ける 例:「事を分けてよく説明する」