−こう(ら)(kou9)−
・甲羅が生える(こうらがはえる) 年功を経て老練になる。同じことを長く経験することにより、要領が良くなったり、狡(ずる)くなったりする。 類:●甲羅を経る●亀の甲より年の功●劫(こうろう)を経る●劫量経る
・甲羅を干す(こうらをほす) 腹這(ば)いになって背中を日光に当てる。
・豪釐千里(ごうりせんり) 1.初めはほんの僅(わず)かな差でも、後には大きな相違となってしまう。ものごとは最初が肝心であるということ。 出典:「史記−太史公自序」「失之豪釐、差以千里」 国家存亡の遠因を探ってみると、皆その本を僅かに失ったか否かにある。 2.罪悪は、まだ微細なうちに礼の教化によって防ぎ止めなければならない。 出典:「礼記−経解」「差若豪釐、繆以千里」
・亢龍悔いあり(こうりょうくいあり) 一旦昇り詰めてしまった龍(りゅう)はそれ以上昇れず、今度は下る一方なので、しばしば敗北の悔いに遭うことになるということ。富貴や栄華を極め尽くした者は、必ず衰えるものである。 類:●功なって居(お)らず 出典:「易経−乾・上九」
・劫量経る(こうりょうへる) 長年の修練によって、ものごとが巧みになる。
・劫臈を経る(こうろうをへる) 年功を積んで巧みになる。 類:●劫量経る
・紅炉上一点の雪(こうろじょういってんのゆき) 真赤に熾(おこ)っている囲炉裏の上に雪を置くとすぐ溶けてしまうように、迷いや疑いや、私欲などがすっかり消えてなくなること。
・甲論乙駁(こうろんおつばく) 甲が論じて乙が反対するということ。お互いに論じ反駁(はんばく)し合って、議論が纏(まと)まらないこと。