−こを(kowo)−
・子を愛する者は之れに教うるに義方を以ってす(こをあいするものはこれにおしうるにぎほうをもってす) 我が子を本当に愛するならば、愛情にばかり溺(おぼ)れず、正しい人の道を教え込まなければならない。 出典:「春秋左氏伝−隠公三年」「石[石+昔]曰、《略》愛子教之以義方」 石[石+昔](せきしゃく)が、衛の荘公を戒(いまし)めた言葉。 ★「義方」は、道義に従う道、正道のこと。
・子を思う鶴(こをおもうつる) 鶴は子を思う心が強いと言われた。子を大事に思う母の愛情のこと。 類:●焼野の雉子(きぎす)夜の鶴
・子を棄つる藪はあれど身を棄つる藪はなし(こをすつるやぶはあれどみをすつるやぶはなし) 困窮すれば最愛の子でも藪に捨てるけれども、自分の身を捨てることはできない。
・子を見ること親に如かず(こをみることおやにしかず)[=知ること〜]・[=父に如かず] 子の性行や能力などについて最もよく観察し、その長所や短所を知っているのは親である。
・子を持って知る親の恩(こをもってしるおやのおん)[=子を養いて〜] 自身が親となって初めて、自分を育てて呉れた親の有り難さが分かる。 類:●親の恩は子を持って知る 出典:「明心宝鑑」「養子方知父母恩、立身方知人辛苦」
・子を持てば七十五度泣く(こをもてばしちじゅうごどなく) 親は子のために心配や苦しみが絶えない。