−くる(kuru)−
・狂い咲き(くるいざき) 1.花がその時節でないのに咲くこと。また、その花。 類:●狂い花●返り咲き 例:「2月だというのに桜が狂い咲き」 2.花が普通と違った形に咲くこと。珍しい咲き形。また、その花。 3.比喩的に、あるものごとが、その盛りの時期を過ぎてしまったのに、ほんの一時期だけ勢いを取り戻すこと。 類:●狂い花
・苦しい時には親を出せ(くるしいときにはおやをだせ) 言い訳に窮(きゅう)したときは、親の病気などを口実にすればなんとかなるものだということ。 類:●切ない時は親を出せ●叶わぬ時は親を出せ
・苦しいときの神頼み(くるしいときのかみだのみ)
・苦し紛れ(くるしまぎれ) 苦しさのあまり懸命になってすること。また、その様子。 例:「苦し紛れの言い訳」 用例:滑・七偏人−四「苦し紛れに豆売の鬢のあたりへむしゃぶり付」
・苦しゅうない(くるしゅうない) 差し支(つか)えない。構わない。気にしなくても良い。 用例:虎明本狂言・二人大名「くるしうなひ、ぜんあく同道せう」 ★「くるしくない」とも<国語大辞典(小)> 用例の出典:二人大名(ふたりだいみょう) 狂言。各流。大名二人が、通り掛かりの男を脅して太刀(たち)を持たせ、自分の召使いのように呼び捨てにする。怒った男は、その太刀で二人を脅し衣類や刀を取り上げ、更に鶏(にわとり)が蹴り合う真似や起き上がり小法師の真似をさせて逃げる。
・ぐるになる 「ぐる」は示し合わせて企(たくら)みを為す仲間のこと。共謀者になる。一味になる。多くは、悪事を企む仲間になることを指す。
・車の両輪(くるまのりょうりん・りょうわ) 二つのうち、どちらも欠くことができない密接な関係にあること。 例:「夫婦は車の両輪」
・来る者は拒まず(くるものはこばまず)・来たる者〜 向うから自分のところにやって来る者は、誰でも拒むことなく、快く受け入れて仲間に入れる。 出典:「春秋公羊伝−隠公二年」「来者勿拒、去者勿追」 ★「去る者は追わず」と対(つい)で使われることも多い。