−くせ(kuse)−
・癖ある馬に能あり(くせあるうまにのうあり) 一癖ある者には、人にはない特別な能力がある。才能ある者はどこか凡人とは違うところがある。
・癖ある馬に乗りあり(くせあるうまにのりあり) 癖のある馬にも乗り方があるように、一癖ある者でも、扱い方がある。
・癖がある(くせがある) 1.特異なところがある。一般的でない、独特の性質を持っている。多く、悪い面について言う。 類:●あくが強い 例:「癖のある文章」 2.曲がったり、折れたり、皺(しわ)になったりして、戻し難(にく)くなっている。 例:「癖のある髪」
・癖なき馬は行かず(くせなきうまはゆかず) 癖のない馬は肝心なときに役に立たない。人のいうことを素直に聞かない者、一癖あるくらいの者の方が、いざというときには役に立つものだということ。 類:●名馬に癖あり
・癖になる(くせになる) 悪い習慣になる。また、悪い前例となる。 例:「甘やかすと癖になる」
・癖を付ける(くせをつける) 1.人のちょっとした欠点や失敗を大袈裟に問題にする。 類:●難癖を付ける●けちを付ける 用例:源氏−若菜上「かどかどしくくせをつけ」 2.訓練して、また、甘やかしたりして、特別の行動様式や習慣を身に着けさせる。3.ヘアドライヤーや薬剤で、髪型をある形にする。4.洋裁で、体型に合うように布にダーツなどをとって、脹らみや凹みを付ける。