−くち(さ)(kuti3)−
・口さがない(くちさがない) 他人のことを、口悪く言い触らす傾向がある。批評がましく口煩(うるさ)い。また、言葉に品位や節度がない。或いは、お喋りである。 用例:源氏−行幸「くちさがなきものは世の人なりけり」 例:「口さがない女」
・口自慢の仕事下手(くちじまんのしごとべた) 口ばかり達者だが、仕事のほうは碌にできないということ。また、理論や考えを滔々(とうとう)と語る者に限って、実際にやらせてみると満足にできないものだということ。 類:●理屈上手の行ない下手●口叩きの手足(た)らず●未熟の芸誇り●口では大阪の城も立つ
・口三味線に乗せる(くちじゃみせんにのる) 巧みに言い包(くる)めて騙(だま)す。 類:●口車に乗せる
・口添え(くちぞえ) 脇から言葉を添えて、交渉や頼みごとを取り成すこと。また、助言すること。 例:「先輩が取り成してくれたお陰で事無きを得た」