−くわ(kuwa)−
・食わず嫌い(くわずぎらい) 1・その食物を食べたこともなく、味も知らないのに嫌いだと決めていること。また、その人。 例:「ドリアンは食わず嫌いが多い」 2.転じて比喩的に、ものごとの妙味や真価を碌(ろく)に理解もせず、訳もなく嫌うこと。 例:「歌舞伎を食わず嫌いでは勿体ない」
・食わせ者(くわせもの) 1.表面はさりげなく見せていて、その実、油断のならない者。 類:●如何わしい者 用例:人情・春色恵の花−二「田舎あるきのくはせもの」 2.能力などを偽って、皆を騙(だま)している者。3.素人(しろうと)を装っている売春婦。
・桑原(くわばら) 1.落雷を防ぐという呪文(じゅもん)。多くは「桑原、桑原」と重ねて言う。 参考:語源については、菅原道真配流(はいる)の後、度々落雷があったが、菅原家所領の桑原(京都府)には一度も落ちなかったという言い伝えから、雷の鳴る時は桑原桑原といって呪言とした(夏山雑談−三)。 用例:浮・好色旅日記−一「南無三墅原(クハバラ)いづれも臍が大事ぞ」 2.嫌なことを避けようとする時に唱える呪文。 出典:夏山雑談(なつやまざつだん) 随筆。著者は、平直方・小野武格・小野高尚説があるが未詳。5巻。寛保元年(1741)序。序文が「大鏡」序文の体裁を借りており、題名が「大鏡」の夏山繁樹によるものと考えられる。「夏山閑話」。 用例の出典:好色旅日記(こうしょくたびにっき) 浮世草子。5巻。片岡旨恕撰。貞享4年(1687)。・・・詳細調査中。