−まこ(mako)−
・孫飼わんより犬の子飼え(まごかわんよりえのこかえ) 孫が可愛いからと愛情を掛けても、後々孝行してもらえることは少ない。むしろ三日飼うと一生恩を忘れないという犬を飼った方が増しだということ。孫をただ溺愛(できあい)するばかりの祖父母を戒めて言う。 類:●孫を飼うより犬ころ飼え●外孫飼うより犬の子飼え
・麻姑掻痒(まこそうよう) 思い通りにことが運ぶこと。 類:●麻姑を倩うて痒きを掻く
・実しやか(まことしやか) 真実ではないのにいかにも真実に見える様子。まことを装う様子。 用例:曾我物語−二「ぬしも身づからも、苦しかるまじと、まことしやかにこしらへければ」 例:「実しやかに嘘を吐く」 ★「やか」は接尾語。多く連用修飾法として用いる<国語大辞典(小)>
・誠に以って(まことにもって) 本当に。実に。まったく。 例:「この度は誠に以って残念なことでございました」 ★物事の状態や様子の程度を強めていう場合に用いる<国語慣用句辞典(集)>
・誠の花(まことのはな) 能楽で、鍛錬と工夫とを経て得た真実の芸の妙。 反:■時分の花
・誠の人(まことのひと) 1.真理を悟った人。神妙の域に達した人。 類:●真人(しんじん) 2.化人(けにん)に対して、実在する人間。
・馬子にも衣装(まごにもいしょう)
・馬子に袍(まごにわんぼ・わんぼう) 「袍」は「おんぼう」の転で、綿入れの着物。また、粗末な着物のこと。馬子にはどてらがお似合いである。分相応であることの喩え。
・孫は子より可愛い(まごはこよりかわいい) 祖父母にとって、孫は子以上に可愛いものである。祖父母が、孫を猫っ可愛がりする様子。
・麻姑を倩うて痒きを掻く(まこをやとうてかゆきをかく・まごを〜) 麻姑に掻いて貰って非常に気持ちが良いという意味で、ものごとが思いのままに行き届くこと。また、思い通りに事が運ぶことの喩え。 故事:「神仙伝」 麻姑は、中国の神話上の仙女。後漢の時代、姑余山で仙道を修め、鳥のように爪が長くて、これで痒いところを掻いて貰うと非常に良い気持ちであった。 蛇足:孫の手=麻姑の手から。