−まな(mana)−
・俎板に乗せる(まないたにのせる) 批評などの対象とする。話題にする。
・俎板の鯉(まないたのこい) 相手のなすがままになるより他にない状態。運命が尽きたことの喩え。 類:●俎上の鯉●俎の魚●俎上の魚●刀爼魚肉
・眦を決す(まなじりをけっす) 「眦」は、「目の後(しり)」の意味、「決す」は、裂くこと。目を大きく見開く。怒りなどで、目を一杯に見張る。また、気力を奮い起こしたときの表情。 類:●眦を裂く ★古くは「まなしり」<国語大辞典(小)>
・学びて思わざれば則ち罔し(まなびておもわざればすなわちくらし) 先生から教えられたことをただ受け入れるだけで、自分で考えようとしなければ、知識や学問は確かなものにはならない。 ★後に「思ひて学ばざれば則ち殆(あやう)し」<自分で勝手に解釈するだけで、教えを受け入れようとしなければ、油断のために危うい目に遭う>と続く。 出典:「論語−為政・第二」「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆」
・学ぶ者は牛毛の如く、成る者は麟角の如し(まなぶものはぎゅうもうのごとく、なるものはきかくのごとし) 学問を学ぶ人は牛の毛ほど大勢いるが、学問を成し遂(と)げた人は麒麟の角ほど稀(まれ)である。 出典:「北史−文苑伝・序」「及明皇御暦、文雅大盛、学者如牛毛、成者如麟角」 参考:「守護国家論」「其の教を学する人数は竜鱗よりも多く、得道の者は麟角よりも希なり」 参考の出典:守護国家論(しゅごこっかろん) 撰述書。日蓮。正元元年(1259)。1巻。主に法然(ほうねん)の選択集を批判し、相次ぐ飢饉疫病などに対する疑問から、法華経に依拠(いきょ)して初めて国家の平安が齎(もたら)されると説いた。「災難興起由来」と共に撰述された。