−まに(mani)−
・間に合う(まにあう) 1.役に立つ。急場の役に立つ。 用例:虎寛本狂言−真奪「今から縄をなふて間に合ふ物か」 2.足りる。十分である。 用例:滑・浮世風呂−三「大体はちゃやつじで間に合ふのさ」 例:「間に合ってます」 3.時間に遅れずにすむ。時間までに着く。 例:「電車に間に合う」 ★補注 「…で間に合う」「…に間に合う」などの用法によって完全に一語化したと考えられるが、現在でも「急場の間に合う」のように「間」に連体修飾語が付く場合は、連語の意識で使われる<国語大辞典(小)> 用例の出典:真奪(しんばい) 狂言。各流。主が太郎冠者を連れて東山に立花に使う心(しん)を採りに行く。そこへ男が丁度良い枝を持って通り掛ったので、太郎冠者は譲り受けようとするが争いとなる。その枝は奪ったのだが、代わりに主家重代の太刀を男に持ち去られてしまう。
・間に合わせ(まにあわせ) 1.適するものがないところに、代わりのものを使って、当座の役に立てること。2.一般に、急場の用に当てること。一時凌(しの)ぎをすること。また、そのもの。 類:●間に合い
・真に受ける(まにうける) 言葉通りに受け取る。本当だと信じ込む。 類:●本気にする●本当にする