−まの(mano)−
・目の当たり(まのあたり) 1.ちょうど目の前であること。眼前。また、今すぐであること。 類:●目前 用例:今昔−2「然れば目の当たり脱がざるなり」 例:「大仏を目の当たりにする」 2.人を介さないで直接であること。 用例:源氏−帚木「まのあたりならずとも、さるべからん雑事らは承はらん」 3.はっきりと、見たり聞いたりすること。また、実際に出現する様子。 類:●まざまざ 用例:太平記−一五「新羅大明神親(マノアタ)りに船の艫に化現して」 4.そのようになることが極めて、はっきりしていること。確実であること。 用例:評判・色道大鏡−凡例「後人のそしりまのあたりなれど」 ★「目(ま)の辺り」の意か<国語大辞典(小)>
・魔の手(まのて) 悪魔の手。人を災いに陥れようとする手段。 類:●魔手 例:「幼児に忍び寄る魔の手」
・真の振り(まのふり) 1.下等な者が上等な者の真似をすること。本物の真似をすること。 用例:洒・世説新語茶「真のふりをしてさうざうしいのやかましいのとぬかしやあがる」 2.転じて、生意気なこと。 用例の出典:世説新語茶(せせつしんござ) 洒落本。夢中散人。安永5年(1776)。・・・調査中。