−まさ(masa)−
・真逆のとき(まさかのとき) 事態が切迫したとき。万一の場合。 例:「真逆の時のために備える」
・真砂の数ほど(まさごのかずほど) ものが、数え切れないほどたくさんあること。また、際限ない様子の喩え。 類:●星の数ほど
・まざまざ 1.正(まさ)しく。現実に。実際に目の前に見るような様子。明瞭で疑いようがない様子。 類:●ありあり 例:「脳裏に少年時代がまざまざと蘇える」「実力の違いをまざまざと思い知らされる」 2.それとはっきりしていること、分かり切っていることを、まことしやかにする様子。 類:●ぬけぬけ 用例:浮・本朝二十不孝−一「今年廿六なるを三十一になりますと、知れて有年をまざまざと五つ隠されし」 3.良くないことや意に反することが正(まさ)しく現実になること。どうにもできないうちに、また、何もしないままに事が実現すること。 類:●徒(いたずら)に●みすみす●むざむざ 用例:浮・武道伝来記−三「瓢箪をもって来れば、まざまざと水を飲では死なぬ物をと悔む」 ★多く「と」を伴って<大辞林(三)>
・勝るとも劣らず(まさるともおとらず) 勝っていることはあっても劣りはしないという意味で、価値などを比較するとき、比較するものと同等、あるいはそれ以上であるということ。互角以上。 例:「師匠に勝るとも劣らない腕前だ」