−ます(masu)−
・先ず兎を捕まえろ(まずうさぎをつかまえろ) 兎の肉のシチューを作るには、主材料である兎を捕まえるのが先決である。まだ実現してもいないのに、それを当てにしてものごとを始めるなということ。 類:●捕らぬ狸の皮算用 ★英国の諺First
catch your hare.から。「やさしい調理法(1747)」が出典かともいう。
・先ず隗より始めよ(まずかいよりはじめよ) → 隗より始めよ
・枡で計って箕で零す(ますではかってみでこぼす) こつこつと少しずつ苦労して貯えたものを、一度に無造作に使い果たすこと。 類:●耳掻きで集めて熊手で掻き出す●爪で拾って箕で零す
・升で量るほどある(ますではかるほどある) 量が非常に多いことの喩え。 類:●売るほどある
・益荒男振り(ますらおぶり) 男性的で大らかな歌風。賀茂真淵およびその一門の歌人達が理想とし、万葉集に見られるような歌風。 ★古今集以後の歌風を「手弱女(たおやめ)振り」と言ったのに対して、万葉集の歌風を理想としていう語<大辞林(三)> 参考:真淵が「爾比末奈妣(新学)」で「大和国は丈夫国にして古へは女もますらをにならへり、故(かれ)万葉集の歌はますらをの手ぶり也」と言ったのによる<国語大辞典(小)>