−めの(meno)−
・目の色を変える(めのいろをかえる)[=が変わる] 1.目付きを変える。2.血走った目付きになる。怒りや、驚いたときの様子。また、何かに熱中することの喩え。 例:「食べ物のこととなると目の色が変わる」
・目の上の瘤(めのうえのこぶ)
・芽のうちに摘む(めのうちにつむ) 1.まだ芽が出たばかりのものを摘み取る。2.ものごとが大事に至らないうちに処理する。
・目の敵(めのかたき) なにかにつけて憎み、敵視すること。また、その相手。 例:「昔から目の敵にしている」
・目の薬(めのくすり) 1.目薬。2.目を楽しませてくれるもの。 類:●目の保養 反:■目の毒
・目の黒い内(めのくろいうち) 生きているうち。存命中。 類:●目の玉が黒い内●存命中 例:「俺の目の黒いうちは勝手なことをさせない」
・目の鞘が外れる(めのさやがはずれる)[=抜ける] 「目の鞘」は、瞼(まぶた)のこと。 1.目早く、油断することがない。抜け目がない。すばしこい。2.ものごとの道理を見抜く力がある。洞察力がある。
・目の鞘を外す(めのさやをはずす) 注意して良く見る。気を付けていて、油断しない。
・目の下(めのした) 1.目のすぐ下の部分。 例:「目の下に隈ができる」 2.見下ろしたすぐ下。 類:●眼下 3.魚の大きさを測定する基準。目から尾の先までの長さ。 例:「目の下三尺の大物」
・目の正月(めのしょうがつ) 美しい物や珍しい物を見て楽しむことの喩え。また、そのもの。 類:●目の保養●目正月 ★「正月」は一年中で一番楽しいときであるところからいう<国語大辞典(小)>
・目の玉が飛び出るほど(めのたまがとびでるほど)[=抜けあがるほど] 1.酷(ひど)く叱られることの喩え。 例:「目が飛び出るほど怒られた」 2.値段があまりにも高くて、非常に驚くことの喩え。 類:●目が飛び出る●目が抜け出る
・目の付け所(めのつけどころ) 注意を向けるべきところ。 類:●着眼点 例:「目の付け所が素晴らしい」
・目の毒(めのどく) 見ると害になるもの。見て苦痛・不愉快になるもの。また、見ると欲しくなるもの。 反:■目の薬 例:「子供には目の毒だ」
・目の中に入れても痛くない(めのなかにいれてもいたくない)[=の中へ〜] 幼児などを非常に可愛がっている様子。 類:●目に入れても痛くない
・目の保養(めのほよう) 美しい物や珍しい物を見て楽しむこと。また、そのもの。 類:●目の正月
・目の前(めのまえ) 1.見ている前。 類:●目(ま)の当たり●目前●眼前 2.見ている間にすぐに結果が現れること。ごく近い将来。 類:●目前 例:「約束の期限が目の前に来ている」 3.容易(たやす)いこと。4.明白であること。確かなこと。 類:●眼前
・目の前が暗くなる(めのまえがくらくなる) 酷(ひど)く絶望的になる。希望がなくなる。落胆する。 類:●目の前が真っ暗になる●お先真っ暗
・目の寄る所へは玉も寄る(めのよるところへはたまもよる) 目が動く所へ、目の玉、つまり眼球も付いていくということ。 1.同類の者は自然と集まってくることの喩え。 類:●同類相集まる●類は友を呼ぶ●牛は牛連れ 2.何か一つ起きると、似たようなことが引き続いて起こることの喩え。