−みあ(mia)−
・見上げたもんだよ屋根屋の褌(みあげたもんだよやねやのふんどし) 地口(じぐち)の一つ。上方を見る「見上げる」と、立派だの意味の「見上げる」を掛けて言う。 1.啖呵(たんか)売りの口上(こうじょう)の一つ。お客たちが立派な人であると煽(おだ)て上げて言う。 ★後に「見下げて掘らせる井戸屋の若後家」を付けても言う。 ★江戸時代末期に成立したと考えられる。 2.一般に、人や物が立派なものであるときに、少し囃(はや)して言う。
・見上げる(みあげる) 1.下から上を見る。上方を仰(あお)ぎ見る。 用例:落窪−一「なにぞとて、頭もたげてみあげ給ふは」 例:「星を見上げる」 2.人物や力量などを立派だと感心する。 反:■見下げる 用例:狂言記・鹿狩「さすが御坊、見あげました」 例:「見上げた根性だ」 用例の出典:鹿狩(しかがり) 狂言。・・・調査中。
・見合わせる(みあわせる) 1.お互いに見る。 用例:蜻蛉−上「目も見あはせず、思ひいりてあれば」 2.見比べる。照合する。 用例:枕−131「これかれ見あはせて、耳無草となんいふといふ者のあれば」 3.実行するのを待って様子を見る。実施を中止する。 用例:浮・日本永代蔵−二「一銭もなければ腰かけを見あはせ」 例:「出発を見合わせる」 4.時期を見計らう。良い折を待つ。また、良い時期に会う。 用例:栄花−見はてぬ夢「程なう世をみあはせつるなと嬉しうて」