−みか(mika)−
・見返す(みかえす) 1.改めて見直す。繰り返して何度も見る。 例:「報告書を見返す」 2.見られた相手を、こちらからも見る。また、見られた仕返しに見る。 例:「対戦者の目を見返す」 3.嘗(かつ)て侮(あなど)りを受けた相手に、仕返しとして、立派になった自分を誇示して見せ付ける。 用例:人情・英対暖語−五「何卒その人達の偃を見返す様にしたひ」 例:「世間を見返す」 4.後ろを振り向いて見る。振り返る。 類:●見返る 用例:宇治拾遺−一・一八「み返しみ返しして、前にはしり行」
・見返り(みかえり) 1.後ろを見ること。振り返ること。2.保証・担保・代償として差し出すこと。また、その物品。 例:「援助の見返りを要求する」
・身が重くなる(みがおもくなる) 身篭(みごも)る。妊娠する。 類:●身重(みおも)になる
・身が固まる(みがかたまる) 処世の方向がはっきり定まる。1.結婚をする。結婚によって身持ちが良くなる。2.身分や地位が安定する。
・見限る(みかぎる) 見込みがないと判断して諦(あきら)める。 類:●見切りを付ける 用例:平治−中「是程に見かぎられ奉ては、さきだち申にしかじ」
・磨きを掛ける(みがきをかける) 1.磨いて光や艶(つや)を出す。2.一層洗練したものにする。更に優れたものにする。 例:「技に磨きを掛ける」
・見掛け倒し(みかけだおし) 外見は立派だが、実質は劣っていること。 類:●看板倒れ●羊頭狗肉 例:「見掛け倒しで役に立たない」
・見掛けに拠らない(みかけによらない) 人や物の実質は、外見では判断できない。 例:「人は見掛けに拠らぬものだ」
・見兼ねる(みかねる) 1.見ることができなくなる。見付けることができないでいる。 用例:万葉−1740「住吉に帰り来りて家見れど家も見金(みかね)て」 2.平気で見ていることができない。見るに忍びない気持ちになる。見るに堪えない。 例:「見るに見かねる」
・身が入る(みがはいる・いる) 気が乗って一心になる。一所懸命になる。熱中する。 類:●実が入る 例:「試験勉強に身が入らない」
・身が持たない(みがもたない) 健康が保てない。体力が続かない。 例:「徹夜徹夜では身が持たない」
・身が持てぬ(みがもてぬ)・持てない 身持ちや品行が悪くなる。また、家の身代(しんだい)を保てない。
・身から出た錆(みからでたさび)