−みみ(な)(mimi5)−
・耳に当たる(みみにあたる) 聞いて不愉快に思う。 類:●耳に逆らう●耳に障る
・耳に入る(みみにいる・はいる) 1.聞こえる。他人のいうことや音、情報などが自ずと聞こえる。2.聞いて知る。聞いて理解する。
・耳に入れる(みみにいれる) 1.話して聞かせる。知らせる。 例:「お耳に入れたいことがあります」 2.聞く。聞いて知る。 例:「給湯室で耳に入れたこと」
・耳に釘(みみにくぎ) 刺せば痛い釘を耳に刺しておくという意味で、間違いがないように念を押しておくことの喩え。 類:●釘を刺す
・耳に逆らう(みみにさからう) 聞いて不愉快になる。また、相手を不愉快にさせる。 類:●耳に障る 例:「忠言は耳に逆らう」
・耳に障る(みみにさわる) 1.聞いて不愉快に思う。 類:●耳に当たる●耳に逆らう 2.聞いて注意が向く。 類:●耳に留まる
・耳にする(みみにする) 聞く。聞くつもりなく聞く。 類:●耳に挟む
・耳に胼胝ができる(みみにたこができる)[=入る] 同じことを何度も聞かされて飽き飽きである。 類:●耳たぼに胼胝●耳に付く
・耳に立つ(みみにたつ) 聞いて心に留まる。聞いて注意が惹(ひ)かれる。
・耳に付く(みみにつく) 1.音や声が耳に留まって、いつまでも忘れられなくなる。音が気に掛かる。 例:「時計の音が耳に付いて眠れない」 2.同じことを何度も聞かされて、聞き飽きている。 類:●耳に胼胝ができる
・耳に留まる(みみにとどまる・とまる) 聞いたことに心が止まる。聞き捨てにできない。 類:●耳留まる
・耳に留める(みみにとどめる・とめる) 聞いて心にとめる。注意して聞く。 類:●耳留む
・耳に挟む(みみにはさむ) ちらっと聞く。ふと耳に入る。聞くともなしに聞く。 塁:●小耳に挟む
・耳の穴を掻っ穿る(みみのあなをかっぱじる) 耳垢(みみあか)を穿(ほじ)くって良く聞きなさいということ。 洒・面美知之嘴−一「是耳の穴を能かっほじって聞アがれ」 用例の出典:面美知之嘴(???) 洒落本。・・・調査中。
・耳の穴を広げる(みみのあなをひろげる) 注意して聞く。
・耳の障子(みみのしょうじ) 鼓膜(こまく)の俗称。
・耳の間(みみのま)[=暇(いとま)] 耳が休んでいる間。物音が聞こえていない間。 用例:和泉式部続集−下「耳のまもなし鶯のこゑ」 用例の出典:和泉式部続集(いずみしきぶぞくしゅう) 藤原行成撰。平安(1100年頃)。和泉式部の家集。・・・詳細調査中。
・耳の役に聞く(みみのやくにたつ) 耳があるので仕方なく聞く。嫌々ながら聞く。