−みな(mina)−
・見直す(みなおす) 1.もう一度よく見る。改めて見る。 例:「答案を見直す」 2.再検討する。 例:「これまでの方針を見直す」 3.見方を変えてこれまで気付かなかった価値を認め、考えを改める。 例:「父を見直した」 4.病気や景気が良い方に向かう。 類:●持ち直す 用例:思出の記「衰弱した体もぼつぼつ見直して」 用例の出典:思出の記(おもいでのき) 長編小説。徳富蘆花。明治33(1900)〜34年発表。時代の青年像、精神を描いた自伝的作品。
・皆が皆(みながみな) 「皆」を強めた言い方。余すところなく全て。全部が全部。
・皆にする(みなにする)[=なす] 全部なくならせる。使い果たす。費やす。 用例:浄・孕常盤「若衆を皆にしやつた。もとのやうに入れて返しや」
・皆になる(みなになる) 全部なくなる。尽きる。消える。 用例:徒然−60「その銭(あし)皆になりにけり」
・皆の衆(みなのしゅう・しゅ) 全ての人。皆さん方。 例:「皆の衆、ご油断召されるな」
・皆の者(みなのもの) 全ての者。「皆」の尊大で古めかしい言い方で、主に、武士が臣下に言った。 類:●一同 例:「皆の者、出合え出合え」
・源清ければ流れ清し(みなもときよければながれきよし) 川の流れは、水の源が清らかに澄んでいると、流れも自(おのず)から清烈である。君主に不正がなければ、臣下も襟(えり)を正すようになり、民は安心して生活を送ることができるということ。 出典:「荀子−君道」「原清則流清、原濁則流濁」