−みお(mio)−
・見送る(みおくる) 1.去って行く人や乗り物などをその場にいて見守る。目送する。 用例:万葉−四三七五「松の木(け)の並みたる見れば家人のわれを美於久流(ミオクル)と立たりしもころ」 2.旅立つのを送る。出発する人を送る。送別する。 用例:竹取「ここにも心にもあらでかくまかるに、のぼらんをだにみ送り給へ」 3.葬儀で、屍を墓地まで送って行く。葬送する。 4.死ぬまで世話をする。 用例:松翁道話−一・下「只今では、二親も見送り、子供もござります」 5.見ているだけで手を出さないでいる。また、相場などで、見込みが立たず売買を控える。 6.行事などへの参加をしない。 例:「今回は参加を見送る」
・見下ろす(みおろす) 1.上から下の方を見る。俯瞰(ふかん)する。 類:●見下す 用例:白氏文集天永四年点−三「海漫々たり。直下とみおろせば底無し」 2.心の内で見下げる。劣っていると見る。 類:●侮(あなど)る●見下す●見くびる●見下げる 用例:太平記−八「六波羅を直下(みおろし)ける山法師の心の程」