−みす(あ)(misu1)−
・水到りて魚行く(みずいたりてうおいく) 時が経(た)てばものごとは自然に成功するということ。深く学問をすれば自然と道が修まり、徳が身に付くこと。 類:●水到りて渠(きょ)成る●水到渠成 ★原文は「水到りて魚行き、水到りて渠成るは、其の意同じきなり」 出典:余冬序録(よとうじょろく)・餘冬序録 明(みん)の何孟春(かもうしゅん)撰。13冊65巻。 ・・・調査中
・水到りて渠成る(みずいたりてきょなる) 時期が来ればものごとは自然に出来上がる喩え。水が流れてくれば自然にみぞが出来上がることから、深く学問をすれば自然と道が修まり、徳が身に付く。 類:●水到りて魚行く 出典:范成大(はんせいだい)の詩「送劉唐卿戸曹擢第西帰詩」「学問根深方蔕固、功名水到自渠成」
・水入らず(みずいらず) 内輪(うちわ)のごく親しい者だけで、他の者が混じっていないこと。 例:「親子水入らず」 ★油に水が混じらないように、内輪に他人が混じらないことを言ったものという。
・水入り(みずいり) 1.水が入っていること。また、その物。2.相撲で、勝負が長引き両力士とも疲労が甚(はなは)だしいと判断されたときに、勝負を一時中止し力士に休養を与え力水を付けさせること。 類:●水 例:「水入りの大相撲」 3.船舶が水上にあるとき、船体が沈む部分。 類:●喫水●船脚●入足 4.歌舞伎で、役者が舞台で本物の水に浸って見せるもの。 ★「助六由縁江戸桜」で助六が水を張った用水桶につかる場で知られる<国語大辞典(小)> 5.水入鬘(かつら)の略。歌舞伎の鬘の一つで、漆(うるし)を塗って光沢を出し、水に濡れた感じを出した鬘。 ★水入りの助六、「鎌倉三代記」の高綱などに用いる<国語大辞典(小)> 参考:鎌倉三代記(かまくらさんだいき) 浄瑠璃。時代物。10段。作者未詳。天明元年(1781)。江戸肥前座初演。大坂夏の陣を鎌倉時代のできごとに仮託して脚色したもの。「近江源氏先陣館」の後編とみるべき作品。佐々木高綱の計略で、時姫が父・北条時政の暗殺を決心する。