−みす(を)(misuwo)−
・水を開ける(みずをあける) 1.水泳競技やボートレースで、一身長以上または一艇身以上の差を付ける。2.競争相手を明らかに引き離す。 例:「2位以下に水を開けた」
・水を入れる(みずをいれる) 相撲で、勝負を預り、力士を休ませる。 類:●水入りにする
・水を打ったよう(みずをうったよう) 同席している多くの人々が話を聞こうとして静まり返る様子。 ★ほこりっぽい地面などに水を打ったときのように<大辞林(三)>
・水を得た魚(みずをえたうお・さかな)  自分に合った活躍の場を得て、生き生きとしている様子。 類:●魚の水を得たるが如し 反:■魚木に登るが如し
・水を掛ける(みずをかける) 1.物に水を浴びせる。2.順調に運んでいるものごとの邪魔をする。 類:●水を注す
・水を切る(みずをきる) 1.水を含んだもの、あるいは水に浸けてあったものを、振ったり絞ったりして水分を取り去る。 2.水中で、水を右へ左へ掻き分けて前進すること。 例:「ボートが水を切って進む」
・水を乞うて酒を得る(みずをこうてさけをえる) 希望していた以上の物を得たことの喩え。 類:●漿を乞いて酒を得る
・水を注す(みずをさす) 1.濃いものに水を加えて薄くする。熱いものに水を入れて温(ぬる)くする。2.口出しをして、巧くいっている関係を邪魔する。邪魔立てをする。 類:●水を掛ける●茶々を入れる 例:「二人の仲に水を注す」 ★料理の味付けで、丁度良い具合いに出来ているところに横合いから水を注(そそ)いで、台なしにしてしまうことから、という。
・御簾を隔てて高座を覗く(みすをへだててこうざをのぞく) ものごとが意のままにならず、もどかしいことの喩え。類:●靴を隔てて痒きを掻く
・水を向ける(みずをむける) 1.霊前に水を手(た)向ける。特に、巫女(みこ)が霊魂を呼ぶ口寄せをするとき、水を差し向ける。2.転じて、相手がある事を話し始めるように巧く仕向ける。また、関心をそちらに向けるように持ち掛ける。 類:●気を引く
・水を割る(みずをわる) 濃い液に水を加えて薄める。