−みよ(miyo)−
・冥加に余る(みょうがにあまる) 神仏の恵みを過分に受けて、実に有り難い。有り難過ぎて、勿体(もったい)無いほどである。幸せ過ぎる。 類:●冥加に尽きる
・冥加に叶う(みょうがにかなう) 神仏の恩恵に浴する。神仏の思(おぼ)し召しに叶い、神仏の加護を受ける。
・冥加に尽きる(みょうがにつきる) 1.有り難過ぎて、勿体(もったい)無いほどである。 類:●冥利に尽きる●冥加に余る 2.神仏の加護から見放される。 用例:読本・弓張月−後「終には冥加に尽きはてて子孫跡なくなりゆく」
・茗荷の子(みょうがのこ) 1.茗荷の苞(ほう)の俗称。穂状で鱗状の葉が包んでいる。食用。2.茗荷は芽が出ると取られるところから、目が出ると取られるに掛けて、博打(ばくち)に負けること。
・冥加も無い(みょうがもない) 1.身に余る幸運に浴する。勿体無い。 用例:浄・夕霧阿波鳴渡−中「竹は悦び、ああ冥加無い有難い」 2.神仏に見放されている。不運である。 用例:日葡「冥加モナイヒト」
・茗荷を食べると物忘れする(みょうがをたべるとものわすれする) 俗説。茗荷を食べると、槃特(はんどく)のように物忘れになるから気を付けなさいということ。 故事:釈迦の弟子・周梨槃特(スリハンドク)は物忘れが酷(ひど)くて、自分の名前まで忘れる始末。釈迦が彼の首に名前を書いた札を下げさせると、槃特はこの札を大切にし、常に背負って精進に励んだ。彼の死後、その墓所に生えた草を、名札を荷って修行した槃特に因(ちな)み「茗荷」と名付けた。
・妙ちきりん(みょうちきりん) 俗語。変であること。また、普通とは違っていて、面白みや不思議さなどがあること。 類:●妙ちき●変梃(へんてこ)●変ちくりん●珍妙 例:「妙ちきりんな話だな」 ★「ちき」は接尾語。「りん」は口拍子で添えたもの<国語大辞典(小)>
・見様見真似(みようみまね) 見ていてそれを真似ること。常に見ていて自然と方法を覚えること。 類:●見るを見真似●門前の小僧習わぬ経を読む 例:「見様見真似でテニスを始める」
・冥利が悪い(みょうりがわるい) 神仏の加護が受けられない。罰(ばち)が当たる。
・冥利に尽きる(みょうりにつきる) 自分の立場や状態などによって受ける恩恵が、あまりにも多くて有り難い。 類:●冥加に尽きる 例:「男冥利に尽きるというもの」
・御世の名(みよのな) 御代の名。年号。
・身寄り(みより) 身内(みうち)。親類。親族。一族。 例:「身寄りのない老人」