−もく(moku)−
・目算もなく(もくさんもなく) 凡(おおよ)その計算も目標もなく安易に。考えなしに。
・黙識心痛(もくししんつう) 物の道理が無言のうちに心から心に通じる。物の道理が以心伝心で伝わってきて、悟ること。 出典:宋子語録(そうしごろく) ・・・調査中。 宋名臣言行録のことか?
・目睫の間(もくしょうのかん) 極めて近いところ。また、時間が迫っていること。 類:●目前●目と鼻の先●目と鼻の間 例:「危機が目睫の間に迫っている」
・藻屑となる(もくずとなる) 海の藻の屑になるという意味で、海で死ぬことの喩え。 類:●藻屑と消える●底の水屑となる 例:「海の藻屑となる」
・目的意識(もくてきいしき) 時分の行為の目的についての、はっきりした自覚。
・目的の国(もくてきのくに) ドイツ語Reich der Zweckeの訳語。カント倫理学の言葉。各人が互いの人格に対する尊敬の念を以って結ばれる理想の世界。自然法則に束縛された自然の国に対し、目的自体としての人格を持つ理性的存在者同士が自律的共同体的な道徳法則を通して結合することで、自由の支配する道徳的世界。 反:■自然の国 人物:カント(イマヌエル) ドイツの哲学者。ケーニヒスベルク大学の教授。1724〜1804。真の道徳的価値は義務のために義務を果たす意志にあるとした。主著「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」「永久平和論」「道徳形而上学」「人間学」。
・土竜塚から山を作るな(もぐらづかからやまをつくるな) ものごとを大袈裟に言うことの喩え。ものごとを無闇に荒立てることの喩え。 類:●針小棒大 ★英語の諺Don't
make a mountain out of a molehill[=ant hill].から。
・潜り(もぐり・むぐり) 1.水に潜(もぐ)ること。また、その人。2.法を犯し、こっそりと行なうこと。無許可、無免許で行なうこと。無資格で行なうこと。また、その人。 用例:人情・春色雪の梅−初「もぐりなら、構はねえ、頭の所へ引ずって行くが可いわな」 例:「潜りの医者」 3.ある集団の一員とは認めがたいこと。また、その人。 類:●余所(よそ)者 例:「この界隈で彼を知らないのは潜りだ」 用例の出典:春色雪の梅(しゅんしょくゆきのうめ) 人情本。合巻。柳亭種彦。文政11年(1826)。・・・詳細調査中。