−もみ(momi)−
・揉み消す(もみけす) 1.火を、物に押し付けるように揉んで消す。 用例:談・古朽木−三「手燭の火が簔へちらりと移りて燃出せば、黍蔵は声もたてず揉消(モミケ)せども」 例:「タバコを揉み消す」 2.音や声などを、それより大きなものが消す。 例:「悲鳴は爆音に揉み消された」 3.良くない事件や悪い噂などが世間に知られないように手段を尽くして防ぎ止める。 例:「息子の交通違反を揉み消す」 4.激しく攻撃して滅ぼす。 用例:日葡辞書「テキヲヒトカッセンニモミケス」
・紅葉のような手(もみじのようなて) 幼児の小さくて可愛らしい手。
・紅葉を散らす(もみじをちらす) 顔に紅葉(こうよう)した紅葉の葉を散らすという意味で、興奮や緊張から顔を赤くすること。
・揉みに揉む(もみにもむ) 1.馬を激しく攻めて急がせる。 用例:太平記−8「人馬に息も継せず揉みに揉うでぞ挙たりける」 2.激しく揉み合う。盛んに争う。 ★「揉む」を重ねて強調した語<大辞林(三)>