−もも(momo)−
・桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)
・桃尻(ももじり) 1.桃の実の尻は尖っていて据わりが悪いところから、馬の乗り方が下手で、尻が鞍に落ち着かないこと。 用例:徒然−188「桃尻にて落ちなんは、心憂かるべし」 2.じっと落ち着いていられず、もじもじする。 用例:浮・好色敗毒散「ものさへいへば粋かと思ひ桃尻してゐる人に」 用例の出典:好色敗毒散(こうしょくはいどくさん) 浮世草子。5巻。夜食時分。元禄16年(1703)。大坂(新町)・京(島原)・江戸(吉原)などの遊里での話を含めた短編集。
・百に千に(ももにちに) 色々に。様々に。 用例:万葉−3059「百に千に人は言ふとも」
・股を刺して書を読む(ももをさしてしょをよむ) 錐(きり)で腿(もも)を刺し、その痛さで眠気を覚ましながら勉学に励む。一心に勉強することの喩え。 類:●懸頭刺股 故事:「戦国策−秦策・上」「読書欲睡、引錐自刺其股、血流至足」 中国戦国時代の蘇秦(そしん)は、張儀(ちょうぎ)と共に鬼谷(きこく)先生に師事していたとき、勉強中に眠気を催してくると、錐で自分の股を刺して眠気を覚ました。 参考:蘇張の弁