−もり(mori)−
・盛り上がる(もりあがる) 1.盛ったように高くなる。堆(うずたか)くなる。 用例:俳・俳諧新撰−一「雪解の盛上がり来る流れかな」 例:「筋肉が盛り上がっている」 2.気持ちや勢いが高まる。 類:●高潮する 例:「不買運動が盛り上がる」 3.劇・映画・音楽などで、興趣(きょうしゅ)が最高潮に達する。 用例の出典:俳諧新撰(はいかいしんせん) 雑俳。三宅嘯山(しょうざん)と炭太祗(たんたいぎ)の共編。安永2年(1773)。蕪村は46句入集している。結城の雁宕、境の阿誰、蕪村の師・宋阿(京を下る時、古郷を二つ荷うて袷かな)などもる。
・盛り返す(もりかえす) 一旦衰(おとろ)えた勢いを回復する。 用例:足利季世記−号高国記「もり返し責め戦ひ」 例:「支持率を盛り返した」 用例の出典:足利季世記(あしかがきせいき) 軍記。著者・成立年代不詳。室町時代から戦国時代にかけての畿内の戦乱を叙述した合戦記で、畠山氏・三好氏の動向に詳しい。「改定史籍集覧」にも所収されている。 参考:改定史籍集覧(かいていしょせきしゅうらん) 史料集。近藤瓶城。明治15〜36年(1903)刊。33冊。総目解題1冊。続群書類従と重なる書目が多いが、他に翻刻のないものもあり、貴重である。
・守り立てる(もりたてる) 1.援助して、力を発揮させる。 例:「若い社長を守り立てる」 2.衰えたものを再び盛んにする。再興する。3.守り育てる。大切に養育する。保育する。 用例:平家−六「夜泣きすとただもりたてよ末の代に清く盛ふる事もこそあれ」