−もと(moto)−
・元が切れる(もとがきれる) 原価(元値)よりも安い価格になる。
・もどかしい 1.非難すべきである。気に食わない。 用例:枕−二三七「わびしげなる車に装束わるくて物見る人、いともどかし」 2.思うようにならないで、心が苛(いら)立つ。 類:●歯痒い●じれったい●心許ない 用例:拾遺−七五九「我ながらさももどかしき心哉」 例:「封を切るのももどかしい」 ★動詞「もどく(擬)」の形容詞化<国語大辞典(小)>
・本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)
・髻を切る(もとどりをきる) 1.髪を髻の部分から切り落とす。2.出家する。 ★「髻」は、髪を集めて束ねたところ。
・元の鞘に納まる(もとのさやにおさまる)
・元の木阿弥(もとのもくあみ)
・元の木椀(もとのもくわん)[=木庵(もくあん)] 朱塗の朱が剥げて木地が現われたという意味で、折角の苦労や努力が無駄に終わること。 類:●元の木阿弥●水泡に帰す●水の泡●灰燼と化す
・求めよ、さらば与えられん(もとめよ、さらばあたえられん) 1.イエス・キリストの言葉。ひたすら神に祈り、救いを求めれば、神は必ず応えてくださる。2.転じて、一般的に、迷わずに、積極的に努力すれば自ずと欲しいものが手に入るという教訓。 出典:「新約聖書−ルカ福音書11」「Ask, and it shall be given you, seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you.(求めよ、さらば与えられん、尋ねよ、さらば見出さん、叩けよ、さらば開かれん)」
・元も子も失う(もともこもうしなう) 元金も利息も失う。転じて、何もかもなくしてしまう。
・元も子もない(もともこもない) 元金も利息もない。転じて、全てを失ってなんにもならない。 例:「無理なダイエットをして身体を壊しては元も子もない」
・元を糺す(もとをただす)・正す ものごとの起源や原因をはっきり見定める。 例:「元を正せば責任は自分にある」