−むい(mui)−
・六日知らず(むいかしらず) 吝(けち)のこと。 類:●けち●赤螺屋吝兵衛 出典:三遊亭圓生「しわいや」 「日を勘定するのに一日二日三日四日五日と指を折る。六日てぇとこれを開けなくちゃァなりませんで、一旦握ったものはもう絶対離さないと言うので、吝嗇屋の事を『六日知らず』と言う悪口がございます」
・六日の菖蒲(むいかのしょうぶ)
・無意気力(むいきりき) 思い遣りの無い者が出す力。馬鹿力。 用例:浄・寿の門松−上「どれに下地の無息力」
・無一物(むいちもつ・むいちぶつ) 何も持っていないこと。財産など価値があるものを何一つ持っていないこと。 類:●裸一貫 例:「破産して無一物になった」
・無為徒食(むいとしょく) 働かないで、ぶらぶらと遊び暮らすこと。 類:●遊手徒食 例:「無為徒食の輩(やから)」
・無為に入る(むいにいる) 仏門に入る。出家する。
・無為にして化す(むいにしてかす) 教育しようという作為を弄(ろう)しないでも、人民は自(おの)ずから教化され、世の中は良く治(おさ)まるものである。 出典:「老子−五七章」、「荘子−天地」
・無為の化(むいのか) 作為を弄しないでも、自然に人民が教化されて良く治まる政治。 出典:「老子」 ★尭・舜(ぎょう・しゅん)の仁政を模範とする。
・無為無策(むいむさく) 困難に対し、なんの対処処置もないまま、ただ手を拱(こまね)いて見ていること。何もしないこと。