−むね(あ)(mune1)− ・胸開く(むねあく) 心配事などの心の重荷がなくなって、心が晴れる。 類:●胸の隙開く 用例:源氏−桐壺「亡きあとまで、人のむねあくまじかりける人の御おぼえかな」 ・棟折れて垂木崩る(むねおれてたるきくずる) 上に立つ者が駄目になると、その下にある者も諸共(もろとも)零落(おちぶ)れることの喩え。 ★「棟」は、屋根の一番高い所に水平に渡してある木。「垂木」は、棟木(むなぎ)から軒(のき)まで渡してある屋根板を支(ささ)えている木。