−なな(nana)−
・七重の膝を八重に折る(ななえのひざをはえにおる)
・七転び八起き(ななころびやおき) 七たび転んで八たび起きるという意味。何度失敗しても屈することなく立ち上がること。一度や二度の失敗ぐらいで気落ちせず、頑張るべきであるということ。また、人の世の浮き沈みは激しいことの喩え。 類:●Our greatest glory consists not in never falling, but in rising every time we fall. --Oliver Goldsmith (1730?-74) 最も輝かしい栄光は、決して倒れない姿ではなく、倒れる度に立ち上がってくる姿の中に見出される<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典> ★「七」「八」は、具体的な回数ではなく、数が多いことで「何度も何度も」の意味。「七難八苦(しちなんはっく)」「七重の膝を八重に折る」「七珍万宝(しっちんまんぽう)」の類。
・名無しの権兵衛(ななしのごんべえ) 名前が分からない人や物を指して、戯(たわむ)れて呼ぶ言葉。 ★「権兵衛」には、「百姓」「田舎者」という意味があり、「名前もない田舎者」を意味した。また、江戸時代の村方三役の一つ、名主(なぬし)に権兵衛という者がいたことによるとする説もある。「なぬしのごんべえ」が「ななしのごんべえ」と訛(なま)ったとする。
・七度尋ねて人を疑え(ななたびたずねてひとをうたがえ)[=探して〜] 物が見当たらないときは、何度も探した後で初めて人を疑いなさいということ。無闇に人を疑ってはいけないということ。
・七つ下がりの雨と四十過ぎの道楽は止まぬ(ななつさがりのあめとしじゅうすぎのどうらくはやまぬ) 午後四時頃から降り出す雨がなかなか止まないのと同様に、40歳を過ぎてから始めた道楽は、止めることができない。年取ってから覚えた性癖は一生続くものであるということ。