−なす(nasu)−
・茄子の花と親の意見は千に一つの無駄もない(なすびのはなとおやのいけんはせんにひとつのむだもない)[=小言・言葉と〜][=仇(あだ)もない] 親の教訓というものは、茄子の花には仇花がきわめて少ないように、千に一つも無駄がない。仇花が少ないというのは、だいたい間違いなく実を結ぶということで、意見(小言)は殆どが子の為になるものであるということ。 類:●冷や酒と親の意見は後薬[=後で効く]
・済す時の閻魔顔、借る時の地蔵顔(なすときのえんまがお、かるときのじぞうがお) 他人から金品を借りるときには地蔵のようににこにこした柔和な顔付をしていた者が、それを返済するときには閻魔のように不愉快な顔付きをすること。金の貸し借りは人間関係をおかしくするということ。 同:●借る時の地蔵顔、済す時の閻魔顔
・擦り付ける(なすりつける) 1.押しつけて擦(こす)り付ける。擦るようにして付ける。擦(す)り付ける。塗(ぬ)り付ける。 例:「泥を壁に擦り付ける」 2.責任や罪などを他人に押し付ける。強(し)いて転嫁する。 用例:人情・春色梅児誉美−四「借金其外(そのほか)を丹次郎になすり付」 例:「失敗を部下に擦り付ける」