−なを(nawo)−
・名を揚げる(なをあげる) 名声を世に表わす。有名になる。 類:●名声を博す
・名を埋む(なをうずむ) 世間に名を知らせないようにする。 出典:「漢書−テキ方進伝」
・名を売る(なをうる) 自分の名を広く世間に知れ渡るようにする。名を広める。
・名を得る(なをうる)[=取る] 名声を得る。有名になる。
・名を惜しむ(なをおしむ) 名声に傷が付くことを惜しむ。浮き名が立つことを嫌う。
・名を折る(なをおる) 不名誉なことをする。
・名を掛く(なをかく) 1.名を連ねる。また、名を知られる。2.名を口に出して言う。
・名を借りる(なをかりる) 1.他人の名義を使わせて貰う。2.上辺の口実にする。
・名を腐す(なをくたす・くだす)[=沈む・汚す・辱しむ] 名声や評判を落とす。 類:●名を沈む●名を辱(はずかし)む●名を汚す●面目を失う
・名を捨てて実を取る(なをすててじつをとる) 世間的な名誉や体裁(ていさい)を得るよりも、実質的な利益のある方を選ぶべきだということ。 類:●名を取るより実を取れ●花より団子●鯛の尾よりも鰯の頭
・名を雪ぐ(なをそそぐ・すすぐ) 汚名を挽回する。名誉を回復する。
・名を正す(なをただす) 1.事の正邪を判断する。2.物の名称を正しくする。物の名と実が一致するようにする。名分を正しくする。 出典:「論語−子路」 参考:名分(めいぶん) 身分に応じて守るべき本分。
・名を立つ(なをたつ)・立てる 1.名声を揚げる。 類:●名を揚げる 2.評判を立てる。評判を取る
・名を保つ(なをたもつ) 名声を保持する。名誉を守り続ける。
・名を取るより実を取れ(なをとるよりじつをとれ)
・名を竹帛に垂る(なをちくはくにたる) 竹帛は書物のことで、ここでは歴史の意味。名を長く後世に伝え残す。歴史に残るような功績を立てる。 類:●功名を竹帛に垂る●竹帛に著わす 反:■名を埋(うず)む 出典:「後漢書−ケ禹伝」「禹得効其尺寸、垂功名於竹帛耳」
・名を散らす(なをちらす) 名声を世に広める。また、浮き名を流す。
・名を釣る(なをつる) 名誉や評判を得ようと努める。 出典:「管子−法法」
・名を遂ぐ(なをとぐ)・遂げる 名声を揚げることに成功する。
・名を留む(なをとどむ)・留める 名を後世に残す。 類:●名を残す 用例:新古今−雑「名をだにもさは留めおきて」 例:「歴史に名を留む」
・名を流す(なをながす) 評判になる。また、悪い評判を立てられる。 類:●浮き名を流す●名を散らす
・名を成す(なをなす) 世間から良い評判を立てられる。一廉(ひとかど)の人物として有名になる。 出典:「易経−繋辞・下」
・名を盗む(なをぬすむ) 実力がないのに評判を得る。 類:●虚名を博す
・名を残す(なをのこす) 功名を後々まで残す。名声を後世に留める。 類:●名を留む
・名を馳せる(なをはせる) 己の名前を世に広める。 例:「戦国の世に名を馳せた武人」
・名を広む(なをひろむ)[=振るう] 広く世間に名を伝え知らす。世に名声を響かせる。